家を買おうと思ったら情報誌やネット、住宅展示場に足を運ぶ人が多いですが、これはどちらも間違いです。
なぜならマイホーム購入で一番大切なものは予算、つまり資金計画です。
はじめに、あなたの総予算をつかんでおくことが大切です。
まずは住まいの購入予算を決定しましょう。
総予算は自己資金とローン借入可能額の合計で決まります。
いくら返済できるかを年収と返済可能額の両方から計算し、年間返済額を調べましょう。
年収に対する年間返済額を12ヶ月で割り、毎月返済額を決定したら、
各金融機関が出している100万円あたりの毎月返済額を参考に、ローン借入可能額を算出します。このときに、ボーナス併用を利用するかどうかも決めます。
これに自己資金を足したものが総予算です。
このほかにもいろいろな資金計画の方法があるので、専門家に相談することも大切です。
フラット35を代表とするローンの金利が借入時から返済終了時まで変わらないタイプのもの。
金利が変わらないため、低金利のときに借りれば、将来金利が上昇しても影響を受けずにすみます。また、返済額が一定のため、生涯の資金計画も立てやすいというメリットもあります。
ただし、将来金利が低下しても、低金利の恩恵は受けられません。
そのほかに一定期間の金利が固定されているタイプもあり、一般的に「固定金利選択型」や「固定期間選択型」と呼ばれています。
ローンの金利が金融情勢によって変わるタイプのもの。
金利の見直しは、半年ごとに行われますが、返済額は5年間変わらないのが一般的で、金利が上昇しても新たな返済額の増加はそれまでの金利の1.25倍までとなります。
低金利のときや金利が下降しているときは、金利が低いというメリットがありますが、金利が激しく上昇した場合には、その影響を受けることになります。
ローンを組んだ時点ではムリのない返済計画でも、子どもが生まれたり、進学や結婚したりと家計状況も年を追うごとに変化します。
将来のライフサイクルを念頭において資金計画を考えることが重要です。
たとえば、共働きで家計に余裕のあるうちは返済額の大きい元金均等返済を利用し、子どもが生まれたら返済額の少ない元利均等返済に変更する、といった方法もいいでしょう。
返済方法を組み替えたり、繰り上げ返済を利用したりするなど、かしこい返済計画を立てましょう。